サラサラの髪の毛をかなえるヒントは「スキンケア」にあり?

「サラサラの髪の毛」は、美髪を目指す人の多くが一度は憧れるもの。
そのイメージはサラサラとした手触りだけでなく、しっとりとまとまりがあって、天使の輪が美しく輝く髪の毛ではないでしょうか。
サラサラ髪とはまさに、「美髪」の要素を全て兼ね備えた存在。年を重ねるにつれ、もう自分には無理…と諦めてしまう人も少なくありません。
ですが、サラサラの髪の毛をかなえるケア方法は、実は王道中の王道。特別に難しいことは一つもないのです。
そのヒントはスキンケアにありました。

美髪も美肌もケアのポイントは同じ?

「髪の毛がギシギシで手ぐしが通らない」

「パサパサで艶がない」

「加齢とともにうねりやチリつきが目立つようになった」

髪の毛がそんな状態だと、湿気の多い梅雨シーズンにはボワボワに広がったり、ブローしてもすぐにウネってしまったりするため、「水分」は大敵のように感じてしまうことはないでしょうか。

でも、そうなる原因の多くは、髪の毛の表面にあるキューティクルが乱れることで、水分が失われた乾燥ダメージによるもの。

しっとりと潤いに満ちた肌がすべすべと手触りが良いように、髪の毛も潤っている状態ならば表面が整ってサラサラと指通りの良い触り心地になるワケです。

また頭皮も、乾燥や、加齢によって頭皮が痩せることで、毛穴の形が歪み、そこから押し出されるように生えてくる髪の毛が変形し、クセが強くなることも、ツヤ感を損なう原因の一つ。

お肌が乾燥したり、年齢のサインが出始めたら、日頃の洗顔やスキンケアコスメに、保湿やエイジングケアのできるラインを取り入れたりしますよね?

サラサラの髪の毛を目指す場合も考え方は同じ。まずは手始めに、保湿力の高いシャンプーを取り入れてみてください。

毎日のスキンケアにヘアケアのヒントが! サラサラの髪の毛に必要なのは…?

「保湿」できて「痛めにくい」シャンプーを選ぼう

サラサラの髪の毛を手に入れる近道は、「保湿」に加えて「髪の毛を傷めない」ことが大切。そうはいっても、日々の紫外線やカラーリング、パーマなど、髪の毛を傷めてしまう要素はたくさんあります。

ちなみに、毎日使っているシャンプーの成分表をチェックしたことはありますか?

シャンプーの洗浄成分にも、いくつかの種類があります。市販で売られているシャンプーの多くは、「高級アルコール系界面活性剤」という洗浄成分が使用されています。低コストで泡立ちがよく、洗浄力の強いのが特徴です。

ヘアサロンなどで多く販売されているシャンプーの洗浄成分は、髪の主成分である弱酸性のアミノ酸が使われていることがほとんど。洗浄力が穏やかで、髪や頭皮を保湿できるのが特徴です。

ヘアサロン系のシャンプーが高価なのは、アミノ酸が高コストなことに加え、さらにヒアルロン酸といった保湿成分を配合するなど、使われている成分にコストがかかるのが主な理由。

それは、食器用洗剤と保湿力のある洗顔フォームに価格の差があるのと似ています。

洗い過ぎは、髪はもちろん、地肌の乾燥も招きますから、注意が必要。乾燥肌の人がマイルドな洗浄力で保湿もできる洗顔フォームを選ぶように、自分の髪や頭皮が求めるものが何かを考えて、価格だけではなく、成分を見るのが大切ですね。

ヘアサロンのスタイリストの中には、「全てサロン系のケアラインをそろえるのが難しくても、シャンプーだけは良いものを!」とアドバイスをする人もいるくらい、重要なシャンプー選び。

市販の商品だけど、アミノ酸系と書いてあったんだけど…いう人は、念の為、成分表をチェックしてみてください。

「ラウリル硫酸Na」や「ラウレス硫酸Na」、「オレフィンスルホン酸Na」といった高級アルコール系を主成分に、アミノ酸をプラスしている場合もあるので要チェックです。

髪の毛もゴシゴシ洗いは厳禁! 大事なのは「予洗い」

洗顔をするとき、「指で擦らず泡で洗う」とよく耳にしますよね。それは髪の毛も同じ。ゴシゴシ洗いは厳禁です。それにはシャンプーをよく泡立たせる必要があります。

ヘアサロンでシャンプー台に立った美容師さんたちが、まずはシャンプーを手のひらで軽く泡立てた後、こめかみ当たりの髪の毛を泡立てネットがわりにして、あっという間にモコモコの泡をつくり出しているのを見たことはありませんか?

同じように自宅でもやってみたけれど、全然泡立たない、という人は「シャンプー前のすすぎ洗い」を見直してみてください。

Asian women are shower .She is happy

シャンプー前にただ髪を濡らすだけではなく、ぬるま湯で1〜2分間すすいで、髪と頭皮を予洗いします。実は、この工程で8割の汚れが落ちるのだそう。

できれば洗髪の前にブラッシングをして、汚れを浮かせておくとさらに泡立ちは良くなるので、お試しあれ。

保湿力の高いシャンプーを使っているなら、しっかりと泡立てたシャンプーを毛先まで揉み込むとさらに効果的ですよ。

トリートメントを馴染ませるにはジャンボコームが便利

美容液を顔のすみずみまで行き渡らせるように、シャンプーの後に付けるコンディショナーやトリートメントも、髪のすみずみまで馴染ませる必要があります。

注意すべきポイントは、ベタつきや毛穴詰まりを避けるために、頭皮には付かないように塗ること。毛束を分けて少しずつ馴染ませる方法もありますが、それは手間がかかるから毎日続かない…というあなたにオススメなのがジャンボコームです。

Female hand holding hair comb against white background close up

歯の間が広く空いていて、サイズも大きめなジャンボコームを使って髪をとかすと、手軽にトリートメントを馴染ませることができるので、特にパサパサに傷んだ髪を緊急レスキューしたい人にオススメ。

バスルームに常備するのも良いですが、アウトバストリートメントをなじませたり、ざっくりしたまとめ髪をつくりたい時に使えば、手ぐしのようなニュアンスが出せたり、後れ毛を引き出すのにも便利なので、1本持っておくと重宝しますよ!

心に余裕のある日は、トリートメントをなじませた後、髪をギュッギュッと握って圧をかけながら上から毛先まで手を滑らせて、成分を入れ込んだら、洗い流す前に3〜5分程度置いておくのも有効です。

アウトバストリートメントに頼るのも良し!

ワンランク上のサラサラヘアを目指すなら、洗髪の後、髪を乾かす前に使う「アウトバストリートメント」に頼るのも良いでしょう。

サラサラ感を高めるアイテムはもちろん、ドライヤーの熱から髪の毛を守るクリームタイプや、水分補給に特化したミストなど、多彩な商品が売られていますから、スキンケアを選ぶように、自分の髪に合わせて選んでみて。

何が良いか見当がつかない場合は、身近なプロである、行きつけの美容院でスタイリストさんに相談してみるのも良いですね。

濡れた状態の髪の毛はキューティクルが広がり、痛みやすい状態ですから、自然乾燥はNG。アウトバストリートメントをつけたら少しでも早くドライヤーで乾かしてください。

もしドライヤーを新調する場合は、程よい温風で、サロン級にパワフルな風圧が出せるアイテムを選んでみてください。

また、8割ほど温風で乾かしたら、ドライヤーを冷風に切り替えて仕上げを! 髪の毛のキューティクルを引き締めることができ、絡まり防止にも役立ちますよ。

顔のスキンケアには力を入れるのに、ついつい二の次になりがちなヘアケア。

洗顔フォームは高級ラインを使っているのに、その分、シャンプーは節約して高級アルコール系シャンプーを使っていた、なんてことも珍しくありません。

でも、よく考えたら顔の肌と頭皮は地続き。頭皮の保湿を心掛けたら、オデコのシワが薄くなった! なんてオマケが付いてくることも。

まずは日頃のケアから見直してみてくださいね。

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