シャンプーしてる時にたくさん髪の毛が抜けるのはなぜ?何か問題はあるの?

シャンプーしていると、手に髪の毛がたくさん引っかかっててびっくり!という経験はありますか??

抜けた髪の毛の量が少なければ、こんなものかなくらいですみますが、一気にたくさん抜けたり、だんだん抜ける量が増えてきたりということであれば、何か髪の毛や頭皮に問題があるのかと心配になってしまいます。

実際に育毛剤やクリニックの受診を検討したことがあるという人も多いのではないでしょうか。

シャンプーをする時になぜ髪が抜けやすいのか、また抜ける原因はなんなのか、一度自分の髪について思い返してみましょう。

何もしていないのに髪が抜けるのはなぜ?ヘアサイクルとは?

人間の髪はその1本1本がそれぞれのサイクルで生えて伸びて抜けるを繰り返します。
これをヘアサイクルといいます。

なので髪の毛は毎日ある程度の量が自然と抜けていくものなのです。

では、その髪が抜けるある程度の範囲の量とはどれくらいなのでしょうか。

ヘアサイクルが正常に行われている場合、髪の毛は何もしなくても1日に50〜100本くらい抜けるといわれています。

50〜100本というのは幅が広く、本数も多く感じるかもしれません。

しかし日本人の成人の髪の毛は平均10万本といわれています。

そこから考えると、毎日自然に抜けていく髪の毛の割合というのは、0.05%〜0.1%くらいという計算になります。

割合で見ると、生え変わりで日々抜けていく髪の量はごくわずかなのです。

毎日この0.05%〜0.1%が抜けているということは、同じくらいの髪が生えているということでもあり、このヘアサイクルによって髪の毛の量はほぼ一定に保たれているということになります。

しかし季節によっては抜け毛の本数が増える時期もあります。
季節の変わり目、特に夏から秋にかけて髪の毛が抜けやすいと感じることはありませんか?

この時期の1日平均して抜ける髪の毛の本数は、200〜300本くらいにまで増えることもあります。

夏から秋にかけて髪の毛が抜けやすくなる大きな原因はこの2点。

  • 季節移り変わりにホルモンバランスや自律神経が乱れやすいため
  • 夏の紫外線による髪や頭皮へのダメージが、秋ごろに出やすいため

夏の暑い時期から少し涼しくなった秋口の頃は、夏の疲れも出やすく体調も崩しやすいといわれる時期です。
時期的な要因ですので仕方のない部分ではありますが、日頃からヘアケアや体調の管理を気をつけたいところです。

シャンプー中に髪がたくさん抜けるのはなぜ??

さて日常生活において、特にシャンプーの時に髪が抜けると感じる人は多いかもしれません。

1日に抜ける髪の毛の本数は50〜100本くらいというお話でしたが、その中でシャンプーをしている時に抜ける本数は60%を締めるといわれています。
なのでシャンプー中に抜ける髪の毛が多いと感じても、それは正常の範囲内という場合も多いのです。

シャンプー中というのは髪を直接手でいじることなので、髪が抜けやすい状態です。

ここでシャンプー中に髪が抜ける主な原因を上げていきます。

1.ヘアサイクルの髪が抜けるタイミングだったから

髪の毛1本1本がそれぞれのタイミングで生えてから成長して抜ける、というヘアサイクルを繰り返しています。

その髪の毛がヘアサイクルの抜けるタイミングであれば、シャンプーの刺激や手指に引っかかったり、他の髪の毛との摩擦によって簡単に抜けてしまいます。

この場合の髪の毛は自然に抜けている状態なので問題はありません。

2.シャンプーの洗浄力が頭皮の状態に合っていない

頭皮の皮脂の量とシャンプーの洗浄力が合っていないという可能性もあります。

これは頭皮の状態によりますが、皮脂分泌が少ない人が洗浄力の高いシャンプーを使用すると洗いすぎの状態になってしまいます。

その結果、頭皮に必要な分の皮脂も洗い流してしまい、頭皮の乾燥を招くということにつながります。

またその逆に洗浄力が足りないシャンプーを使用していると、皮脂が残って洗い足りない状態になってしまいます。

必要な量の皮脂は残しつつ、汚れは洗い落とすことができるシャンプーを選ぶことが重要です。

そのためには自分の髪に合った洗浄力はどれくらいなのかを知る必要があります。

3.シャンプーする時に力を入れすぎている

シャンプーしている時に、抜けるタイミングにある髪の毛が抜けるのは問題ないのですが、力を入れすぎてそれ以上に抜けてしまっている場合もあります。

汚れを落としたくて強い力で擦るように洗ったり爪を立てて洗ったりしていませんか?
必要以上に強い力で洗っていると、頭皮を傷つけてしまったり、強い摩擦で髪を傷め抜けてしまうことも。

シャンプーは指の腹を使って優しい力で洗うようにしましょう。

4.ストレスや生活習慣

直接的な原因ではありませんが、生活習慣やストレスで頭皮環境が悪くなることで髪の成長に影響が出る場合もあります。

  • 栄養バランスの良い食事をとる
  • 睡眠時間を取る
  • ストレスを溜めない

ということが、髪を健康に保つことには重要になってきます。

5.なんらかの脱毛症の可能性

AGA(男性型脱毛症)や、FAGA(女性男性型脱毛症)、また円形脱毛症のようななんらかの脱毛症の場合、ヘアサイクルが乱れ細い毛が抜けるなどの症状があります。

このような脱毛症の可能性が疑われる場合はクリニックなどを受診しましょう。

髪に優しいシャンプーの仕方

ヘアサイクルにおいて抜けるタイミングの髪が、シャンプー時に抜けることは問題ありません。
しかしそれ以外の髪の毛を抜けないようにするためには、シャンプーを正しく行うということが大切です。

1.髪をブラッシングする

まずブラッシングでホコリや大きな髪の汚れを落とします。

この時あまり力を入れすぎると髪が切れてしまったり、髪が抜けてしまったりして途中で切れてしまいます。
髪が絡まってしまったら毛先の方から優しくほどき、無理にとかさないようにしましょう。

ブラッシングは長時間する必要はありません。
ひと通りブラッシングして、絡まりがとけていれば大丈夫です。

2.ぬるめのお湯で予洗い

ぬるめのお湯で頭皮の汚れを落とします。
頭皮を中心にシャワーを当てます。

しっかり濡らすことは、この後シャンプーを髪に行き渡らせることにもつながります。
1分〜2分くらいを目安に行いましょう。

3.シャンプーを手で泡立てつける

シャンプーを泡立てネットで泡立てて使う方もいますが、泡立てネットだと泡立ちすぎてしまい、シャンプーが頭皮に十分に届かないことも。

シャンプーは手で泡立てるくらいがちょうどいいです。

4.頭皮は指の腹で優しくマッサージ

頭皮を優しくマッサージしながら洗います。
頭皮を刺激することでマッサージ効果が期待できます。

これも爪を立てたりしないように、指の腹で優しく行いましょう。

5.シャンプーが頭皮に残らないように洗い流す。

頭皮や髪にシャンプーが残らないように丁寧に洗い流しましょう。

シャンプー、トリートメントもぬるぬるしなくなるまで落とすのがポイント。

6.トリートメント後、ドライヤーで手早く乾かす

洗い上がりはそのまま放置せず、早めにドライヤーで乾かしましょう。

自然乾燥は髪を傷めめるだけでなく、湿気で頭皮の雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

髪を洗ったあとは早めにドライヤーをかけて乾かしましょう。
頭皮をしっかり乾燥させることがポイントです。

シャンプーの時には髪の扱いは優しく!

クリニックを受診しなければいけないような脱毛症でない限り、シャンプー時に髪が多く抜けるということは気にしなくても大丈夫です。

ただ髪の毛はちょっと力を入れすぎたり雑に扱ったりすることで傷んだり、抜けてしまったりします。

爪と一緒で髪の毛自体は一度傷んでしまうと自己修復はできません。
シャンプー時の髪は傷めないように優しく扱いましょう。

髪のコンディションというものは日々生活する環境で左右されます。

その時の体質・髪質や生活習慣などを見直しながら綺麗な髪をキープしていきたいですね。

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