湿気による髪のうねり…原因は? 対策のカギは「保湿」にあり

ジメジメとした梅雨はもちろん、ムシムシとした夏は、空気中の高い湿度はもちろん、汗による湿気でも、うねったり広がったり…ヘアスタイルがキマりにくい季節ですよね。
では、なぜ、湿度が高いと髪の毛がうねったり広がったりするのでしょう?
湿気が原因だから水分は大敵! と思う人も多いのではないでしょうか。
でも実は、「水分」こそ、湿気対策に大切なポイントだったのです。今回は、湿気でうねる髪の毛の原因と対策をご紹介します。

髪がうねるのは、髪内部の密度が不均一だから

「髪内部の密度」といわれてもピンとこないかもしれませんが、密度が不均一な髪とは、要するにダメージヘアの状態のこと。

キューティクルが整った健康な状態であれば、天候に関係なく、髪はしなやかにまとまるものなのです。キューティクルが傷ついたダメージヘアは、徐々に水分が抜けていきます。すると髪内部もダメージを受けやすくなり、中身がスカスカに。これが「髪内部の密度が不均一」な状態です。

内部の密度が、場所によってまちまちになった髪は、雨や汗などの湿気を受けて髪内部の水分量が増えると、不均一に膨張するため、規則性なくうねったり、広がったりするのです。

スカスカの髪を水分で満たすには?

湿気による髪のうねりをケアするには、髪を保湿し、内部をしっかりと満たしてあげることが第一歩。

すぐに見栄えを良くするために、油分の多いスタイリング剤やヘアオイルを使う場合もありますが、本来、油分は、髪の内部に少なからず残っていた水分も追い出してしまう性質があります。

髪の健康を取り戻したい人は、まずは髪と地肌の「保湿」に注目してみてください。

「高保湿シャンプー」って何? 見分け方は?

髪と地肌を保湿するには、毎日のケアに「高保湿シャンプー」を取り入れるのが一番の近道。優しい洗浄成分で洗い、肌の保湿もできる洗顔フォームがあるように、シャンプーにも、地肌や髪を保湿しながら洗えるアイテムがあります。

それがいわゆる「アミノ酸系シャンプー」と呼ばれるもの。見分けるには成分表を確認してみてください。「ココイルグルタミン酸TEA」や「ラウロイルメチルタウリンNa」など、保湿しながら優しく洗い上げるアミノ酸を洗浄成分として使っているものが「アミノ酸系シャンプー」です。

さらにヒアルロン酸を配合するなど、保湿成分にこだわったアイテムも。ただしこれらの成分は比較的コストがかかるため、ちょっとお高めなシャンプーとして、ヘアサロンなどで売られていることが多いです。

お手頃価格のシャンプーで「アミノ酸配合」と書かれていたとしても、念の為、成分表のチェックを。アミノ酸の成分名よりも前に「ラウリル硫酸Na」や「ラウレス硫酸Na」、「オレフィンスルホン酸Na」といった成分が書かれていたら、比較的安価で洗浄力が強めの洗浄成分「高級アルコール系界面活性剤」を主に使ったシャンプーだと見分けることができます。

しっかりと泡立てないと保湿の効果が半減?

「高保湿シャンプー」を使う時に気を付けてほしいのが、「泡立ち具合」です。なぜなら、シャンプーの泡立ち具合をチェックすることで、しっかり頭皮まで洗えているかどうかが分かるから。しっかりと泡立てた生クリームのように、全体的にもっちりときめ細かく泡立っている状態がベストです。

せっかく高い「高保湿シャンプー」を使っても、汚れを落としきれていなければ、逆に頭皮環境が悪化してしまう場合もあるので、もったいないですよね。

何より、シャンプーをするときに大事なのが、「頭皮をしっかり洗うこと」。健康な髪を伸ばすのに、健康な地肌は必要不可欠ですし、頭皮の血行が悪く、毛穴に汚れが詰まっていては、毛穴が硬くイビツになり、そこから押し出される髪の毛のクセが強くなる原因にもなるので、ぜひ気を付けてみてくださいね。

そういえばいつも、そこまで泡が立たない…という人は、まず「予洗い」を見直してみてください。

◆予洗いの目安は意外と長い「2分」!

シャンプーをつける前にシャワーなどで頭を濡らして予洗いしますが、さて、みなさんどのくらいの時間、お湯を流していますか? 

十分に予洗いする目安は、なんと「2分」といわれています。「そのくらいは流している気がする」と思っても、ぜひ一度、時間を測ってみてください。思いの外、予洗いの時間が短かった…と感じる人も少ないないのではないでしょうか。

地肌までしっかりと濡らし、予め汚れをある程度流すことで、シャンプーの泡立ち具合が変わってきますよ! また、入浴前にブラッシングをすると、汚れが浮いて洗い流しやすくなるので、オススメの一手間です。

◆髪の表面だけしか洗えていない「なで洗い」に注意

なぜ、もっちりとしたきめ細かい泡が大事か、というと、髪で覆われた地肌はとても洗いにくい場所だから。地肌まで指が届いているようで届いておらず、髪の表面だけしか洗えていない「なで洗い」になっている可能性があるのです。

それを防ぐために重要なのが、「きめ細かいもっちり泡」。指が届かない地肌にまで泡が行き渡り、優しく洗い上げることができます。

優しい洗浄成分にこだわったアミノ酸系シャンプーであれば、シャンプーを両手にのばしたら、頭でしっかり泡立てるのが大切。頭に付ける前に作った泡だと、髪に阻まれてやはり頭皮まで届かない場合がありますので、注意してくださいね。

いかがでしたか? 毎日何気なくやっている洗髪も、見直すと、思いの外、美髪へのヒントが隠れていたりします。

また、「高保湿シャンプー」を使ったことがない人は、特別なケアやトリートメントを追加しなくても、シャンプーを見直すだけで、理想の髪へと近付けるかもしれないので、ぜひ、チェックしてみてくださいね!

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