白髪の原因はストレスだけではない!原因別に白髪対策を解説

ふと鏡を見たらキラキラ光る白髪を発見!
そんな朝は、少しブルーになってしまうものですよね。
白髪はストレスによってできやすいといわれていますが、原因はそれ以外にもいくつか考えられます。本記事では、白髪の原因を究明し、ご自身で今日からできる対処法を解説します。

白髪の主な原因は6つ

黒髪は、色素幹細胞「メラノサイト」によって生成されるメラニン色素によってその黒色を保持されています。もともと髪は毛包幹細胞より生えてきますが、この時はまだ無色透明です。この無色の髪の内部に先ほどのメラニン色素が送り込まれることで、黒色に着色されます。

一方白髪は、加齢などさまざまな原因によってメラニン色素が生成されなくなり、着色されず無色透明のまま生えてきたもの。まずは白髪の原因をひとつずつ探っていきます。

Mechanism of pigmented hair and gray hair / comparison vector illustration / Japanese

1.加齢

加齢により、メラノサイトの働きは鈍くなります。そうなると、メラニンが生成される量が減るため、白髪ができやすくなるわけです。また、メラノサイトの役割を持つ細胞が減ることも白髪の原因となります。

一般的には、30代半ば頃から白髪が気になる人が増えるとされています。

2.遺伝

10~20代で白髪が生える「若白髪」の人もいるように、やはり白髪には遺伝も少なからず影響しています。

最近の研究では、メラノサイトの生存と維持に関与している遺伝子が特定され、この遺伝子が白髪に大きく影響していることがわかっています。

ただし、遺伝により白髪ができやすい体質だったとしても、しっかり対策をすることで白髪の発生を遅らせることもできます。

3.ストレス

人はストレスを感じると交感神経が高ぶり、ノルアドレナリンという物質が放出されます。実はこのノルアドレナリン、メラノサイトの再生を妨げることが最新の研究で判明しています。メラノサイトが枯渇することで、メラニンが生成されなくなり、白髪が生えてくるのです。

また、ストレスを感じることで血管が収縮し、血流が悪くなることで栄養が十分に行き渡らない状態となります。そうなると、健康な髪の毛が育たなくなり、白髪だけではなく抜け毛やうねりの原因にもなり得ます。

4.栄養不足

健康的な髪の毛を育てるためには、頭皮と髪の毛に栄養をしっかり届けることが欠かせません。特に、髪の主成分であるタンパク質や髪の乾燥を保護するミネラル、コラーゲンの生成に書かけないビタミンCは、メラノサイトの生存と維持に大きく関わる栄養素です。

これが不足すると、メラノサイトが正常に機能しないばかりか、髪を生み出す毛包幹細胞にも悪影響を及ぼし、健康な毛を作り出すこと自体が難しくなります。

また、黒髪のもととなるメラニン生成には「チロシン」と呼ばれるアミノ酸も欠かせません。このチロシンと体内にあるチロシナーゼ酵素が合わさることで、メラニンが生成されます。このチロシンが不足すると、メラニンが生成されずに白髪のまま髪毛が伸びてしまいます。

ちなみに、チロシンは食品で補うことが可能。チーズやナッツ類、納豆などの大豆製品などに多く含まれています。白髪が増えたと思ったら、チロシンを多く含む食品を積極的に摂取してもよいでしょう。

タンパク質やミネラル、ビタミンC、チロシン以外にも、健康的な髪の毛を育てていくためにはさまざまな栄養素が必要です。

忙しいからと偏食したり、過度なダイエットをしたりすると、栄養不足に陥る可能性があります。日ごろから栄養バランスを考えた食生活に改善していくことも、白髪対策には有効です。

5.紫外線によるダメージ

頭皮環境が悪くなると、健康的な髪の毛が育ちにくくなります。メラニン色素が生成されずに育ってしまう白髪も、頭皮環境の悪化によって増える可能性があるので注意しましょう。

頭皮環境は栄養不足などによって悪くなることがありますが、外部からの直接的な刺激により悪くなることもあります。その大きな要因は、紫外線です。肌と同様に、頭皮も紫外線を多く浴びると、細胞の再生を阻害する活性酸素が生成され、髪を生む毛包幹細胞の働きを鈍くします。

紫外線の強い日には帽子を被るなどして、紫外線対策をすることも必要です。

6.睡眠不足

睡眠中は、体内の酸化物質である活性酸素を体外に排出させるメラトニンというホルモンが分泌されます。これにより体内の細胞は正常な働きができるようになり、健康的な体を維持できます。

しかし、睡眠が足りないと活性酸素が十分に排出できずに、体内に蓄積してしまいます。そうなると、毛包幹細胞やメラノサイト自体の働きが鈍くなり、白髪や抜け毛の原因となります。

日ごろから適度な睡眠時間を知り、睡眠不足にならないよう生活習慣を見直しすることも重要です。

白髪ができる場所によって原因が違う?

白髪を見つけたら、どの場所によく白髪が生えるのかを確認してみましょう。生えてくる場所によって、白髪の原因が違う可能性があるからです。

たとえば分け目部分によく生えてくる場合には、紫外線などによって頭皮が刺激されている可能性が考えられます。この場合は帽子などで紫外線を保護することで、白髪対策ができます。

神経細胞が近くにある生え際やこめかみ部分に白髪がよく生えてくる場合は、神経細胞が活発化し活性酸素が発生するため、メラニンの生成が阻害されていることが考えられます。この場合は、活性酸素を体外に排出するためによく睡眠をとり、ヘッドスパなどで体をリラックスさせるとよいでしょう。

また、耳の後ろ部分や後頭部によく生えてくるという場合は、遺伝の可能性が考えられます。その場合は、白髪染めで対処していきましょう。

40代はもちろん20代30代でも白髪が生える場合がある?

白髪が生えてくるのは40代というイメージがありますが、最近は20代や30代でも白髪に悩む人が増えています。40代になると、加齢によって白髪が増えてきますが、20~30代は、睡眠不足やストレスなどによって白髪が生えてくる可能性があります。まだ若いから白髪とは無縁というわけではないのです。白髪が目立つようになる前に根本的な対策が必要です。

生えてしまった白髪は抜くのではなく根元から切る

生えてきてしまった白髪。つい抜いている人も多いかもしれません。

しかし、それは、毛包幹細胞自体を傷つけてしまうことがあり、抜き続けることでそこから髪の毛が生えてこなくなったということにもなりかねません。数本の白髪なら根元から切るか、白髪が多い場合は染めるようにしましょう。

白髪を作らせない頭皮環境に

白髪はできてしまったら根元から切ったり、染めたりする他ありませんが、白髪を作らせない健康な頭皮環境にすることとも、白髪対策には重要なポイントです。

健康な頭皮環境にするためには、以下のような体の内側外側からのケアが必要です。

  • 睡眠は決まった時間帯で7時間以上はとるようにする。休日の寝だめはかえって生活リズムを崩すためおすすめされない。
  • オフの時間を設け、ストレスを溜めないようにする。
  • 栄養バランスのとれた献立内容にし、1日3食決まった時間帯に食べるようにする。白髪が出てきたら、タンパク質やビタミン、ミネラル、チロシンを重点的に摂取。
  • 外出する場合は帽子を被り、紫外線対策をする。
  • シャンプーする際は頭皮を傷つけないように指の腹を使ってマッサージすることで、血流が促進され、毛包幹細胞の働きをよくする。

白髪が生えてくる原因は、ストレスや加齢などさまざまです。白髪を増やさないためには、生活リズムの改善など、今できることから少しずつ進めるといいでしょう。白髪が生えてくる原因を少しずつ解消し、健康的な髪の毛を育てられる頭皮環境をめざしましょう!

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